夜の甘やかな野望


「ちなみに、僕は倫子さんにはショートボブがいいと思う。
 サイドは緩く内巻でお願い」

「ショートボブ?」


宗雅はにっこりと笑った。


さらっと好みを通された気がする。


「でも、しないですよ」

「どうして?
 似合うよ?」

「それ、内藤先生の好みじゃないですか」

「うん、そう」


宗忠がにっこりと笑うと、にらまれた。


「来週、楽しみにしているね」

「しませんって」


残念。


丸め込めなかったか。
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