夜の甘やかな野望


でも、よくこの部屋で暮らしていられるな。


この部屋中に怨念が充満している。


宗忠に感心をして、倫子は早々に退散することにした。


ベッド脇のナイトテーブルに置いてあった髪飾りを回収して、去ろうと思ったのだが・・。


ゴミ箱が目に入る。


かなり恥ずかしいんですけど。


昨晩を思い出して、倫子は顔が熱くなった。


小さくは無いゴミ箱に、ティッシュが山盛りになっている。


宗忠が片付けるとは思えない。


お手伝いさんとか?


倫子はキッチンに取って返すと、探し出したゴミ袋に中身を移した。


空になったゴミ箱を戻そうとして、キラリ光るものが目に入って手が止まる。
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