保険彼女と日向くんの甘々同居生活





あまり気にしない方がいいと頭で理解していてもきにしてしまうのが人っていうもので。



授業中、内容が全く頭に入ってこなくて
ノートを取る手も進まなくて
お弁当も美味しくなくて。



美々に心配されっぱなしの1日だった。


誰がこんな噂を流したんだろう…。







「愛花、ちゃんと家まで帰れるの?その調子だとふらふらどっか行っちゃいそうだけど」




「心配かけてごめんね。
帰れるよ、ちゃんと!」



頭の上で丸をつくって笑って答えると



「はぁ、あんたはこんな子なのにね。
噂を信じてる奴らは
愛花と一回話してみるべきだわ。
そしたら噂なんて嘘だってすぐわかるのに」



そう言う美々の目はとても優しかった。




「美々は優しいね」




「はあ?優しくはないでしょ。
思ったことを言っただけ。
じゃ、私部活行くから」





「うん、がんばってね」





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