保険彼女と日向くんの甘々同居生活
ピピピッという音がなり体温計を見てみれば
「…わお」
まさかの38.6度。
これは早退だな。
「先生、測り終わりました」
「…おー、盛大だな」
「デスネ」
「そんな熱じゃ自力で帰れねぇだろ。
迎えきてくれそうな人は?」
「…いないですね。実家で暮らしてないので」
「あー、じゃあ暇な先生に頼んでみるから送ってもらえ」
「わかりました」
…帰ったらすぐ寝よ。うん。寝よ。
帰り際、保健室の先生もとい千早(ちはや)先生に
「その熱多分ストレスからきてるもんだぞ。
今日明日は絶対安静だからなー」
と言われて、ああやっぱり。
となんだか納得してしまった。
手の空いていた先生に家まで送ってもらい
若干ふらつきながら扉を開ける。
あ、鍵…。
鍵を出すのも一苦労で
自分が風邪だとわかると一気にだるくなるって本当なんだなあと考えながら靴を脱ぎ捨てベットに行く。
スカートを脱ぐのもしんどくて
そのままの格好で布団をかぶる。
…寒っ。
布団もう一枚欲しい…。
でもないものは仕方ない。
体に布団を巻きつけ丸くなって目を閉じる。
…今は余計なことは考えるな。
あとで美々にメールしとこう。
ていうか寝よう。寝れば治るよ多分。
気持ち悪さと寒気を感じながら、ぎゅっと瞼を歳だ。