保険彼女と日向くんの甘々同居生活



「そのあとは?」


「あと?」

「今まで住んでた家なくなったんだろ」




そう言われ、嫌なところに触れられたと顔が歪むのが自分でもわかった。



そして缶コーヒーを優雅に飲む彼を見ながら考える。



また家を探すしかないかな。

でも先輩と住むってなった時に親にそのことを話したら





「それはあんたの勝手にすればいいけど別れたから、はい次の家ー。なんてそんな事はさせないからね。自分で責任もって決めなさい」





そう言われたんだよね。

…言いにくい。



なんか、今になって凄く後悔している。





先輩と付き合えて浮かれまくって、何も考えずぽんぽん引越しをしたこととか、先輩から求められたら何も考えず差し出してたこととか。


私って何も考えてこなかったんだね。





いや、元からそういう性格なんだけど
限度ってもんがあるでしょ。自分。
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