保険彼女と日向くんの甘々同居生活
…よしっ。
缶の中に残ったココアを一気に飲み干し、ベンチから立ち上がり日向君に頭をさげる。
「そろそろ行きますね!こんな時間まで付き合わせてすみませんでした。色々ありがとうございました」
一気に喋って頭を上げると、日向君は唖然とした様子で私を見ていた。
「…行くってどこに?」
「それは、もちろん漫画喫茶ですよ」
さっき日向君が探してくれた、あの漫画喫茶。
空いてるといいな。
「…あぁ、そうか。そこまで送ってく」
そう言いベンチから立ち上がろうとする日向君を慌てて止める。
「大丈夫です!一人で行けます」
最後の最後まで迷惑はかけられない、
そう思って断ったのに
「もう散々迷惑かけられてんだから今更だろ」
その言葉に打破された。