保険彼女と日向くんの甘々同居生活
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「あ、の…今なんと?」







「はい。申し訳ございませんが全室満室となっております」


店員さんにより淡々と告げられる事実が頭の中でリピートされる。



………いや、なんで。

クリスマス前になんで漫画喫茶が満室なのよ。



みんなぼっちなの!?

だから漫画で現実逃避をしてやろうと?

そうなの!?






「そうなんですか…、わかりました」


申し訳なさそうな顔をする店員さんに頭を下げて、ふと思う。




あっ…私今日野宿かも。


なんかこの流れだと他のところも空いてなさそう。



ははっ…は、は…

乾いた笑いしか出てこないんだけど。



仕方なくとぼとぼ店を出る。

他にどこか泊まれそうなところは…



と辺りを見渡していると木の下に立っている、さっき別れたはずの日向君を見つけた。


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