保険彼女と日向くんの甘々同居生活


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「おじゃまします…」


「遠慮なんてしなくていい。
あと敬語も使わなくていい」



その言葉が嬉しくて、へらっと笑ってみる。


そんな私を見た日向君はフッと優しく笑った。



靴を脱ぎ、前を歩く日向君についていく。


日向君も私と同じく一人暮らしなんだと。

一人暮らしだというからてっきり私みたいな小さなアパートに住んでいるのかと思ったら、その予想は見事に砕け散った。




そう、ここはマンションの9階だ。


しかも結構広い。


ここで一人暮らしというのは、私からしてみたら考えられないことで。


日向君の実家はとてもお金持ちなのかな。







「今日はもう寝るか。風呂は奥にあるから先に入ってこい」



「…あ、はい。ありがとうござ、あ、違う。
ありがとう」




敬語をやめてほしいという日向君からの要求に早速応える。






ここに来る途中コンビニで買った下着を鞄から出してお風呂場に向かう。




…それにしても広いなあ。




お風呂に続く廊下を眺めながらふぅっとため息をつく。



男子高校生の一人暮らし、なんていうからもっと散らかってるかと思ったのに普通に綺麗。



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