保険彼女と日向くんの甘々同居生活
…この人、服を着てもなおこの色気なのね。


成瀬さんの近くにいるとこの大量の色気にやられそう。倒れそう。


立ち去ろう。今すぐこの場から立ち去ろう。

そう思い脱衣所を出た。





出たものの、どこに行ったらいいのかどこにいればいいのか、わからなくてリビングで棒立ちしてると



「何してんだよ、ここ座れ」



数分してから来た日向君にソファーに座るよう促された。



「…ありがとう」

日向君と少し距離を取りソファーに座る。




そしてその数秒後、「よっこらしょっと」
と私と日向君のど真ん中に座ってきた成瀬さんがテレビを見始めた。


















「…くっ、やっぱこいつ面白すぎんだろっ…!
こんな感じ?」


「ふは…っ!やめて成瀬さん、お腹痛い!」



テレビを見ながら爆笑する私と成瀬さん。




とそんな私達を冷ややかに見る日向君。






というか成瀬さんがさっきからテレビに出て来る芸人の真似ばっかりしてきて笑いすぎてお腹痛い。



「日向もやってみろよ!」

「やるわけねぇだろ、アホ」

「じゃこれ見ろよ、俺の必殺芸…!」






成瀬さんの必殺芸を見てもなお真顔も日向君。
に対し腹筋崩壊状態の私。


カオス。

でもなんか楽しい。



数時間前の出来事が嘘みたいに、今の時間がすごく楽しい。



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