保険彼女と日向くんの甘々同居生活

「じゃあ私玉ねぎ切るね」


「あぁ、俺はこっちの準備してるな」



さすが日向くん。
手慣れた手つきで淡々と
作業をこなしていっている。


包丁を出してもらい玉ねぎを切っていると



「………うまいな」


「え?」


「切るの」


「そうかな?」





日向くんに褒められてニヤニヤしていると


「俺もなんかする〜暇〜」



テレビを見ていたはずの
成瀬さんがキッチンへ進入してきた。



日向くんが呆れたようにため息をつき


「お前ができることは?」


そう成瀬さんに聞く。





「味見係」


「来んな。帰れ」


「やだ〜」





…成瀬さん朝はあんなに頼もしかったのに…。

日向くんの前だと子供みたいな、、
いや、日向くんがお母さんみたいなの?

ううん、あんな毒舌なお母さんはいない。





そんなことをボヤッと考えながら玉ねぎを切り
次の野菜を切っていく。


ちなみに今日作るのはすき焼きだ。

これは成瀬さんリクエスト。




なんだかんだ成瀬さんの食べたいものを作ってあげる日向くんは成瀬さんに甘いと思う。
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