保険彼女と日向くんの甘々同居生活
昨日に引き続き三人でソファーに座りテレビを見ていると、さっき買ったばかりのデザートを日向くんが成瀬さんに渡す。


私も後で食べよう。



「そういえばお前明日から学校だろ?
教科書とか持ってきた?」




「一応荷物は全部取ってきたよ」





「ならいい。学校どこ?」




「東高だよ。日向くんと成瀬さんは?」





「琉汕」




「俺も日向と同じだよ〜」




「琉汕ってあの名門の!?」




「名門ってほどじゃねぇだろ」






はっ!?日向くんは何を言っているの!?



琉汕っていったら超名門校で有名で
誰もが一度は琉汕に憧れ
そして頭脳やお金の問題で諦めるという。



だから琉汕の生徒は
私達普通の高校生にとったら
神様みたいな存在なのだ。





いや、本当それくらい凄いってこと。







「東高も頭いいところで有名じゃん〜?」


「いやいや、琉汕に比べたら全然ですよ」






そう、私が通っている東高もここら辺では
偏差値は上の方だ。



でも琉汕の生徒にそんなこと言われても
全く説得力がない。



というか薄々気付いてはいたけど
日向くんやっぱり勉強できるんだ…。



一歩間違えれば嫌味しか聞こえないくらい。


成瀬さんにそんなつもりはないことはわかってるから、そんなこと思わないけど。



うわ、自分がミジンコに見えてきた。
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