保険彼女と日向くんの甘々同居生活
そのとき


「あ、加恋ちゃん今日購買ー?」




二年
の男子軍団が加恋さんに話しかけてきた。



「そうだよ〜!お弁当作ってきたんだけど
おうちに忘れてきちゃって…」



「ははっ、ドジだな〜!
でもそういうとこも可愛い!」






…あれ、さっき時間がなかったから作れなかったみたいなこと言ってなかった?

そんなことを思っていると




「じゃあね〜!」





満面の笑みで私に向かって手を振ってきた加恋さんに恐怖を抱いた。





「知りあい?」


「うん!可愛い後輩っ」


「加恋ちゃんは後輩にも好かれてんだな!」


「あの子ミスコンで2位だった子じゃね?」


「あー確かに!普通に可愛いもんな」



「そうだよ!私よりずっと可愛い子なの!
自慢の後輩だから狙っちゃダメだよ?」



「加恋ちゃんより可愛い?
それはねぇだろ〜!」



「そんなこと言っちゃダメ!」



「加恋ちゃん優しすぎ」



「やっぱ天使だわ〜」










そんな会話をしながら歩いていく彼ら&彼女。

うん、普通に私に聞こえてるしね。



しかも加恋さんなんかチラチラ私を見て
鼻で笑ってくるしね。


さすがにちょっとムカムカする。























「なにあれ、部下を引き連れる女王?」

帰ってきた美々のその言葉に吹いた。


確かにあれは
例えるなら赤の女王、みたいな?



それを美々に言ったら

「素晴らしく的を射てる」



そう言われてまた吹いた。
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