保険彼女と日向くんの甘々同居生活
放課後ファミレスのバイトを終え
9時過ぎに帰宅した。
今日はいつもならあまり混まないのに
何故かすごく混んで本当に疲れた。
帰り道、なにも罪のない電柱に
「このヤロッ」
とパンチを食らわすくらいに疲れた。
「……ただいま」
疲れのあまりよろよろしながら
玄関の扉を開けると
「…っ、お前、!」
「愛花ちゃん!?」
なぜか日向くんと成瀬さんが
慌てた様子で私の元へ走ってきた。
え?なに?
なにかあったの?
「…こんな時間までどこ行ってたんだよ」
「バイト、だけど…。
ていうか二人ともなんか疲れきってない?」
やっぱり本当に何かあったの?
嫌なドキドキとともに二人の返事を待つ。
「実はね、愛花ちゃんの帰りが遅いから心配になってさっきまで二人で外探してたんだ」
ははっと苦笑いする成瀬さんの言葉に
「え?!」
思わず大きな声をあげてしまう。
よく見れば二人とも髪が少し乱れていて
冬なのに汗をかいている。