保険彼女と日向くんの甘々同居生活
それから運ばれてきた料理を食べて
もちろんしっかりデザートまでいただいて
帰ろうかと話していた時



「……あ、日向だ」




と窓の外を見ながら呟いた。



え?日向くん?

どこにいるんだろうと
私も外を見てみると、そこにいたのは
成瀬さんの言う通り日向くんで。






でも





ーーーーーーー…ん?


日向くん、誰かと話してる?








…………え!?隣にいるの誰?!






日向くんは女の子と並んで歩いてたのだ。



しかもその女の子は白いワンピースを可憐に着こなしている美少女なのだから驚くのは当たり前だと思う。






私の予想、当たってたんじゃ…?







「成瀬さん!日向くんが…!美少女と…!」






興奮のあまり成瀬さんの肩をバシバシ叩く。



当然成瀬さんも興奮していると思ったのに




「……そうだね」





二人を見つめ、
なにやら深く考え込んでいる様子。




そんな成瀬さんを見て
私も一旦気持ちを静めようと深呼吸をした。










日向くんの彼女、なのかな…?







でも成瀬さんの様子からして
何か違うような気がする。







結局、それから成瀬さんは全く喋らなくなって
なにもわからないままお店を出た。
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