1/100でも、じゅうぶん甘いね。




「コンビニ寄っていい?」



通学路の途中にあるコンビニを指差して、唯くんが立ち止まる。

もちろんと頷いて、2人で店内に入れば、寒いくらいに涼しいクーラーの風が頬を撫でる。

すうっと汗がひいていく感覚が心地良くて、ほっと息をつく。



「アイス買うわ」



真っ先にアイスクリームのコーナーに向かった唯くんに、パタパタとついて行く。

アイスのコーナーは冷凍されているので、ひときわ涼しい。



「勉強教えてくれたお礼に奢ろうか?」


って聞いたけど、「そんなの気にしなくていいよ」って笑ってくれた。



意地悪なくせに、いじわるの下は優しいよね。



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