1/100でも、じゅうぶん甘いね。


「……かわいい」



ふっ、とやさしくわらって。

どうしていいかわからなくて、慌てる私の唇に軽くキスをして。

パッと離れた唯くんは、私の手を引いてゆっくりと起こしてくれた。



「か、からかっただけ……?」


ドキドキしちゃったじゃん。

……強引な唯くんも嫌じゃないとか、思っちゃったじゃん。

恥ずかしくて唯くんにそう聞けば。



「……さあね」



なんて余裕綽々の笑みが返ってきた、暑い暑い、夏休み。





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