1/100でも、じゅうぶん甘いね。
* * *
「夏休みの宿題って、どうしてもコツコツできなくて最終日に泣きながらやるんだよね……」
発端は、柑奈のそんな言葉。
じゃあうちで一緒にやる?なんて誘ったのに、クーラーが壊れていたのは予想外だった。
暑くて集中できない。
……いや、集中できないのは暑さのせいじゃないんだけれど。
隣で一生懸命シャーペンを走らせている柑奈は、なんだかいつもより気合の入った服を着ていて。
ひらひらとした短いスカートからは白い脚がのぞく。
オフショルダーなんて着ているから、白くて華奢な肩が見える。
きっと柑奈にそんなつもりはなくて、ただ俺が勝手にドキドキしているだけなんだけど。
潤んだ瞳で
「からかっただけ……?」
なんて首をかしげる柑奈に、滅茶苦茶にキスしたくなって、必死に理性を働かせた。
「……さあね」
なんて格好つけて余裕ぶったけど、頼むから可愛いことばっかりしないでほしい。
「(……我慢できなくなったらどうするんだよ……)」