1/100でも、じゅうぶん甘いね。







「……狭いね」

「ああ……」




いつも1人で寝ている、私の部屋のベッド。

ふたりで並んで寝ると、ぎゅっとくっついてしまうくらい狭い。

横を向いたら、目の前に唯くんの腕があって、なんだか不思議な感じがする。



ゴロゴロ……

「……!」



唯くんにドキドキして幸せだった最中、雷の音がして、びくりと肩を揺らす。

雷の落ちたような大きな音がして、同時に窓の外がピカッと光る。



「っ……!」


ぎゅう、と目の前にあった唯くんの腕に抱きついたら、唯くんが驚いたように私の方を見た。



「……怖いの?」

「うん……」



少しだけ手が震えている。 

小さな声でうなずいたら、唯くんがぐいっと私の体を引き寄せて、ぽんぽんと頭を撫でてくれた。


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