1/100でも、じゅうぶん甘いね。



「ていうか玲央くん、髪染めたよね?中学生なのにそんなに明るくして大丈夫なの?」


金色の髪を見ながら尋ねたら、ニッと笑顔になった玲央くんがブイサインをつくる。



「夏休みだからね」




そんなこんなで何故か3人でご飯を食べることになってしまった。

不思議なメンバーだなあ、と思いながら、「じゃあそうめんでも作ろうかな」と呟いて家に入り、キッチンに向かう。


2人にはソファーで待っててもらうことにした。なんだかさっきから険悪な雰囲気だけど、喧嘩にならなければいいけど……。



「……お前、本当に柑奈のこと好きなのかよ」

「当たり前だろ。付き合ってんだから」




ピリピリしたムードの中、不機嫌そうな2人の声が聞こえる。


< 159 / 263 >

この作品をシェア

pagetop