1/100でも、じゅうぶん甘いね。
……むかつく。
私ばっかりドキドキさせて。
自分はいつも、余裕の顔で。
「……なあ、聞いてんの?」
「ひゃっ、」
耳元、ちかくで。
囁くようなその声に、耳にかかった吐息に、思わず肩を揺らした。
胸の奥が、ジンジン熱い。
恥ずかしくて、緊張して、泣きそうなくらい真っ赤になって。
真っ赤になっているであろう私の顔を、唯くんがじっと見つめるから。
それがまた恥ずかしくて、顔を見られないようにと俯いた。
しかもせっかく唯くんが説明してくれてたのに、聞いてなかったし……。