1/100でも、じゅうぶん甘いね。
「そ、そうめんできたよ!」
これ以上ふたりきりにしていたら、なんだか気まずい!と思って、慌てて完成したそうめんをリビングに持っていく。
「美味しい〜!柑奈、天才じゃない?やっぱり俺、柑奈と結婚するから」
「あはは……これただのそうめんだよ」
にこにこしながらそうめんを頬張る玲央くんと、不機嫌な唯くん。なんかすごく怒ってそうで怖いよう!
「そうだ!映画みようよ」
「あ、俺もこの映画好き〜!」
「そうなの!?いいよね!」
そうめんを食べ終わってから、唯くんと見ようとしていた映画のDVDを入れて、再生ボタンを押す。
玲央くんも小さい頃から見ていたみたいで、うれしそうにはしゃいでいる。
3人でソファーに並んで座るけれど、私は真ん中なので、2人に挟まれてなんだか恥ずかしい。
「ポップコーン食べたくない?」
映画が始まる前の映像を見ていると、突然思いついたように玲央くんが声を上げた。
確かに、映画といえばポップコーン。
ここにポップコーンがあったら、もっと映画館っぽくて楽しいかもしれない。