1/100でも、じゅうぶん甘いね。
「ごめんなさい……悔しいけど、とりあえずは認めてあげるよ。唯くんのこと」
「お前に認めてもらえなくてもいいんだけど」
拗ねたように口を尖らす玲央くんに、唯くんも思わず笑ってしまっている。
「でも、柑奈のこと大切にしなかったら許さないからな!」
「お前なんかつけ込む余地もないくらい大切にするから諦めろ」
なんだか、さっきから唯くんがすごく甘い言葉を言ってくれている気がする。私にじゃなくて、玲央くんに、なのが気になるけれど。
でもいつも意地悪ばかりの唯くんの、素直な愛情を見ることができて嬉しい。