1/100でも、じゅうぶん甘いね。



「買って来たぞ」
「ただいま!」


教室に入ると、みんなが「ありがとう!」と迎えてくれた。

設定温度が低いせいで、冷房がかかっているにしては暑いけれど、外よりはずっと涼しい。


クラスの男の子たちと喋って笑っている唯くんをちらりと見ると、ちょうど目が合って。

盗み見してたのバレた!と慌てている私に、唯くんはふっと笑って見せた。


それだけで胸がキュンと熱くなって、どんどん好きが積もる。



きっと唯くんが思っているよりずっと私は唯くんのことが好きで、唯くんの気持ちよりも私の気持ちの方がきっと大きくて。


唯くんも私にドキドキしたり、余裕なくなるくらい焦ったり、してくれたらいいのになぁ。




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