1/100でも、じゅうぶん甘いね。



ファスナーが全開になったパーカーが、海の水でゆらゆらと浮かんで揺れる。



唯くんの視線が私の肌をなぞって、焦がす。
その甘くて怪しげな視線だけで、溶けちゃいそうだ。




「……唯くん、恥ずかしい」



しばらく黙って私の水着姿を見つめる唯くん。意地悪だ。


「……そんなにじっくり見ないで、」


と泣きそうな顔で呟いたら、唯くんはにやりと意地悪に口角を上げる。


「煽ってんの?」



私の使っている浮き輪に手をかけて、私を見つめる唯くん。


そっと手が伸びて、私の首筋に触れる。

冷たいそれに、びく、と肩を揺らして大きな反応をしてしまって、恥ずかしくて目を逸らす。



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