1/100でも、じゅうぶん甘いね。


……もしかして。

私の格好を他の人に見られたくないから、こんなことしたのかな。

それってやきもちかな。

唯くん、私に触れたいって、思ってくれたのかな。




「……じゃあ戻るか」



海から出ようとする唯くんの背中が、水に濡れて艶っぽい。程よくついた筋肉が色っぽい。


そんな背中を見ていたら、なんだか無性に触れたくなってしまって。

ぎゅう、とその背中に抱きついた。



「え……」

「私も触りたくなっちゃった」

「……はぁ、お前本当にバカ」


なんでバカなの……!?



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