1/100でも、じゅうぶん甘いね。
「今日は楽しかったね〜!」
海でたくさん遊んで、水族館も見に行った1日目。
ホテルのお風呂から上がって自分たちの部屋に戻りながら、優ちゃんたちと喋る。
「あ、男子もお風呂上がったみたいだね」
友達の言葉に目を向ければ、お風呂上がりの唯くんが。
濡れた髪をタオルで拭きながら歩いている、ラフな部屋着の唯くん。
急に、雷の日にうちに泊まってくれた日のことを思い出して、ドキン、と胸が鳴った。
「おー、女子もいま上がったの?」
「そうだよー」
友達が男の子と喋り始めたので、私たちも立ち止まる。唯くんと目が合っただけで、なんだか恥ずかしくて目を逸らしてしまった。