1/100でも、じゅうぶん甘いね。


「ていうか百井って意外と癖毛なんだな」



翔太くんにそう言われて、そうなの、と笑う。

いつもはストレートアイロンで真っ直ぐにしていたんだけれど、お風呂上がりだから癖が出てふわふわしている。


そう言えばこの前お泊まりした時、唯くんも驚いてたっけ。


「唯、知ってた?」

「ああ」



当たり前みたいに答える唯くんに、にやにやする翔太くん。


「へえ、百井の風呂上り見たことあるんだ?」


「っ!?」


しまった、という顔をする唯くん。

確かにこれじゃあ、お泊まりしたことあるってバレちゃうかも……!?



< 232 / 263 >

この作品をシェア

pagetop