1/100でも、じゅうぶん甘いね。


ロビーの自販機にやってきて、お茶を買った。

なんとなくぼーっとしていると、女の子の声が聞こえて、ふらりと声のする方へ歩いてみる。



「!」



その光景を見て、ぼーっとしていた頭が覚醒する。


「倉科くん、彼女いるのは知ってるけどどうしても諦められないの。私と付き合ってほしい」



女の子の言葉。
その先にいるのはもちろん、唯くん。



「ごめん、彼女が好きだから」

「どうしても私じゃだめ……?」

「柑奈じゃなきゃだめ」



っ、唯くん、告白されてる……。

唯くんの言葉はすごく嬉しいけれど、なんだか複雑な気持ちになる。




< 235 / 263 >

この作品をシェア

pagetop