1/100でも、じゅうぶん甘いね。
ロビーの自販機にやってきて、お茶を買った。
なんとなくぼーっとしていると、女の子の声が聞こえて、ふらりと声のする方へ歩いてみる。
「!」
その光景を見て、ぼーっとしていた頭が覚醒する。
「倉科くん、彼女いるのは知ってるけどどうしても諦められないの。私と付き合ってほしい」
女の子の言葉。
その先にいるのはもちろん、唯くん。
「ごめん、彼女が好きだから」
「どうしても私じゃだめ……?」
「柑奈じゃなきゃだめ」
っ、唯くん、告白されてる……。
唯くんの言葉はすごく嬉しいけれど、なんだか複雑な気持ちになる。