1/100でも、じゅうぶん甘いね。
「素直なところ」
「表情がコロコロ変わるところ」
「俺のこと呼ぶ声」
「優しくてあったかいとこ」
それから、唯くんは私の唇にそっとキスを落とす。
「その甘えた表情」
至近距離で絡まる視線。
妖艶に微笑む唯くん。
そのままもう一度唇が触れて、ちゅ、ちゅ、と何度も啄むようなキスを繰り返す。
私の腰に回った腕が、Tシャツの間から侵入して、素肌を撫でる。
ん、と身動ぎすると、「その顔が可愛い」なんて甘いことばかり言うから、溶けちゃいそうだ。
「また沖縄来ような」
「え、」
「今度は2人で」
ぽんぽんと頭を撫でる唯くん。
その手が温かくて、大きくて、びっくりするほど安心した。
これから先ずっと、唯くんとの未来は楽しいことがたくさん待ってる。
唯くんは、私の。
言葉にできないようなもやもやした不安を、なにも言ってないのに、唯くんは一瞬で晴らしてくれてしまった。