1/100でも、じゅうぶん甘いね。
「それ、」
ウサギのぬいぐるみを取って、唯くんに持たせる。
「うさちゃんが可愛く謝ってくれたら、許してあげる」
本当はもう、私のひと言だけでこんなに落ち込んだ唯くんを見ただけで、全部許しちゃってるけど。
でもなんだか、私だってちょっとだけ意地悪したくて。
だって昨日も泣いたんだから。
「……柑奈ちゃん、ごめんね。
これから気をつけるから、笑ってこっち向いて」
彼の精一杯の可愛い言葉。