1/100でも、じゅうぶん甘いね。
「みんな、ありがとう〜!」
大切に食べよう!
みんなで他愛ない話をしながら歩く夜の道は、ものすごく楽しくて。
サプライズでもらったプレゼントも、すごくすごく嬉しくて。
それぞれの家の方向に別れてしまうのが、少し寂しかった。
・
「じゃあ、ここで!」
みんな最寄り駅は一緒なんだけれど、家の方向が違うので、いつもここの十字路でお別れだ。
私の家の方面の人はいないから、私はいつもここから1人。
……の、はずだったんだけど。
「俺、そっちに用あるから一緒に帰ろうぜ」
私の隣に並んだのは、倉科くんだった。