【完】ワイルドなトイプードル系男子が可愛すぎます。
3.おうちの中のトイプードル
寝室の薄緑色の遮光カーテンを開けると、太陽の光が目覚めの熱いシャワーみたいに私の上に降りそそいだ。
ベッドの上で両手を天井に伸ばし背伸びをすると、「よし」と言って、軽く頬をパチンと叩いてベッドから降りた。
リビングに行くと、清良君はまだ起きていなかった。
今日は清良君が児童館で働き始めてから初めての休みの日だ。
「掃除機は……清良君が起きてからにするか」
ケトルに水を入れ沸騰させている間に、水で軽く顔を洗って化粧水を肌にしみ込ませるようにして、いつもよりもゆっくりと手で顔を包み込んだ。
パジャマからルームウエアに着替えて、少し冷まったお湯を、コーヒーのフィルターにたっぷり入れた挽いた豆の上の上からゆっくり注いだ。
休みの日の決まった一連の流れ。
お気に入りの陶器でできたカラフルなコーヒーカップをリビングの木目のテーブルの上に置いて、脱衣所に干してあった自分の洗濯物を取り込んだ。
清良君が同居し始めてから一週間。
それぞれが快適に過ごすために色々なルールができた。
その中の一つ。
洗濯ものは自分ですること。