【完】ワイルドなトイプードル系男子が可愛すぎます。

そうだとしたら、意識しないで清良君を撫でてれば……トイプードルだって思い続ければいいんじゃない?

そうしたらこの複雑な感情も元に戻るのかも。

考えを無理やり切り替えて、「よし」と気合を入れて立ち上がった時、着替えを終えて部屋から出てきた清良君と目が合った。



「お。ようやく準備始めるの?急がないと間に合わないよ」



そう言ってにっこり笑った清良君は、やっぱりトイプードルになんか見えなかった。

そこにいるのは大倉清良でしかなかった。







外に出ると歩道は綺麗に除雪されていて、冬靴がない清良君でもなんとか歩くことができた。



「今日の帰りに冬靴買いに行こうかな?この靴だと底が冷える」



「それがいいかもね。朝はいいけど、帰りの時間だと歩道除雪されてなかったりするし。長靴の方がいいかも」



「買い物付き合ってくれる?」



「うん、当たり前じゃん?」


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