【完】ワイルドなトイプードル系男子が可愛すぎます。
「あいつって言い方失礼だった……ごめんついあの時のこと思い出したら腹立っちゃって……」
「その佐藤先生っていう人と仲いいんだね」
「全然仲良くないよ」
私はその一言を捨てるように落とすと、ティッシュで鼻をかんで館長室を出た。
その後を清良君が追ってきて、デスクに座った私を不思議そうに見つめながら隣のデスクに座った。
「どうしたの?彩音先輩なんだか怒ってる?」
向かいの席で館内に飾るクリスマスの飾りを作っていた千夏ちゃんが、前かがみになってじっと私の顔を見てきた。
「やっぱり怒っているように見えますよね?」
そんな千夏ちゃんに、すぐに清良君が言葉を返した。
「何?美晴ちゃんの相談うまくいかなかったとか?」
「いや……佐藤先生の話を出したからかな?」