君と僕と
序章


初めて出来た彼女は、兎みたいな人だった。

とても小柄で、触れたら壊れてしまいそうな、女の子らしい可愛い人だった。

名前は高梨 愛理(たかなし あいり)といった。

あまり本人には言えなかったが、僕はその人のことが好きだった。

高梨さんとはきちんと想い合っていた。

楽しい日々がずっと続いて、可愛い笑顔を見ていられると思っていた。

はずだった。

しかし、彼女とは1ヶ月経つ前に別れてしまった。


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