君と僕と
「…え?」
「ごめん。あたし、“友達として”の好きと“恋愛対象として”の好きを間違えてた」
僕は何も言えず、ただ話を聞いているだけ。
「優也に対しての“好き”はラブの好きじゃなかった」
そう言い、僕から視線を外す。
「うん…それで、日向はどうしたいの?」
返事は分かっていた。
「恋愛として好きじゃないって分かった以上、あたしは優也とは付き合えない」
僕はテーブルに置いてあったお茶を一口飲んだ。
そして彼女は言った。