傷痕~想い出に変わるまで~
夕飯が済んだ後、光はまた薬を飲んでベッドに横になった。
よほど具合が悪いのかな。
夕飯の片付けを済ませてそばに行くと、光は私の方に手を伸ばした。
あ、これ…。
“おいで、瑞希”
懐かしいな。
昔、光がよくやっていたんだ。
隣に添い寝すると、光は私の顔を両手ではさんで額や頬、鼻先、そして唇に何度も短いキスをした。
「俺、今めちゃくちゃ幸せ。瑞希がすぐそばにいて笑ってくれて…。瑞希、大好きだよ。」
「ん…?急にどうしたの?」
「もう会えないと思ってたのにまた会えて…。ひと目だけでも会いたいって思ってたはずなのに、実際に会ったら笑って欲しいとかまた一緒にいたいとか、どんどん欲が出てきてさ…。また付き合ってくれるとは思ってなかったから、また欲が出て瑞希を縛り付けちゃった。ごめんな。」
急に改まって何を言い出すんだろう?
どう言い表していいのかはわからないけど、明らかに何かがおかしい。
「光、急にそんな改まっておかしいよ。どうしたの?」
言い様もない不安が込み上げた。
光は私の唇にそっと口付けて、優しく髪を撫でた。
「瑞希、今までごめんな。もう一度夢を見せてくれてありがとう。」
「え…?」
「別れよっか、俺たち。」
よほど具合が悪いのかな。
夕飯の片付けを済ませてそばに行くと、光は私の方に手を伸ばした。
あ、これ…。
“おいで、瑞希”
懐かしいな。
昔、光がよくやっていたんだ。
隣に添い寝すると、光は私の顔を両手ではさんで額や頬、鼻先、そして唇に何度も短いキスをした。
「俺、今めちゃくちゃ幸せ。瑞希がすぐそばにいて笑ってくれて…。瑞希、大好きだよ。」
「ん…?急にどうしたの?」
「もう会えないと思ってたのにまた会えて…。ひと目だけでも会いたいって思ってたはずなのに、実際に会ったら笑って欲しいとかまた一緒にいたいとか、どんどん欲が出てきてさ…。また付き合ってくれるとは思ってなかったから、また欲が出て瑞希を縛り付けちゃった。ごめんな。」
急に改まって何を言い出すんだろう?
どう言い表していいのかはわからないけど、明らかに何かがおかしい。
「光、急にそんな改まっておかしいよ。どうしたの?」
言い様もない不安が込み上げた。
光は私の唇にそっと口付けて、優しく髪を撫でた。
「瑞希、今までごめんな。もう一度夢を見せてくれてありがとう。」
「え…?」
「別れよっか、俺たち。」