オバケからの告白
【第一章】『オバケの家庭教師』
この日優奈は、
突然交通事故で亡くなってしまった幼なじみの蓮の葬儀に参列していた。
蓮のばか、
なんで突然いなくなっちゃうのよ。
お焼香をしながら心の中で呟く優奈。
クラスの人気者だった蓮の葬儀には多くのクラスメイトが参列しており、
それぞれが悲しみの中滞りなく葬儀は終わり、
優奈も家路につく事になった。
ところがその後優奈が部屋で着替えていると、
視線を感じたため言いようのない不安に駆られる優奈、
窓はカーテンが閉められており、
それでも一応外を確認してみたが覗かれている様子はなかった、
もう一度きっちりとカーテンを閉めなおし着替えの続きをしようとしたが、
その後感じる視線は部屋の中から感じていることに気付いた優奈、
優奈は一人っ子であり、当然この部屋には優奈以外誰もいないはずである、
気のせいかと思い再び着替えの続きを始める優奈。
その時突然聞きなれた声がした。
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