オバケからの告白
「あっそうか」

「それよりも夜はどうするの、
まさかあたしと一緒に寝る訳にいかないでしょ?」

その問い掛けに再び悟が反対の声を上げた。

「それもダメだぞ! 
若い男女が同じ部屋で寝るなんて……」

そこへ理恵子が一つの疑問を投げかけた。

「でもオバケになってしまった蓮君は寝る事は出来るの?」

「そんなの出来ません、
ずっと寝ずに宙に浮いてることになります」

「そうよねえ」

そこへ悟が蓮がなんと言ったか問い掛けた。

「母さん、なんて言ったんだ蓮君は?」

「一晩中寝る事は出来ずに、
宙に浮いてることになるって」

「そんなんで寝不足にならないのか?」

「大丈夫よあなた、
オバケになってしまったら痛みも空腹も何も感じないわ、
もちろん眠気もね、そうよね蓮君」

「はいその通りです、何も感じません」

蓮の返事を通訳する理恵子。

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