オバケからの告白
「そうですって」

「そうなのか、でも優奈と同じ部屋で寝るのは許さないぞ! 
夜はこの部屋にいるんだ、分かったな」

「分かりました、そうします」

再び通訳する理恵子。

「分かったって」

「そうか、それなら良いんだ」

「良かったわね優奈、
オバケの友達がいる人なんてなかなかいないんじゃない?」

「何よオバケの友達って、
他の人には見えないんだから紹介も出来ないじゃない」

「それもそうね、
まあ良いじゃないの、自分だけが分かっていれば」

「それはそうなんだけどね」

「それより優奈、勉強しなくて良いの? 
もうすぐ試験なんでしょ」

理恵子の一言に一気に憂鬱な表情に変わる優奈。

「そうだった、勉強しなくちゃ」

そこへ再び理恵子が声をかける。

「そうだ、蓮君に勉強教わったら? 
頭いいんでしょ」

「確かに蓮はいつも学年三位以内を常にキープしてたけど……」

「俺は構わないですよ、どうせ暇だし……」

「そう、だったら優奈の勉強見てあげてくれる?」

「分かりました、じゃあ行こうか優奈」

そんな時、悟の厳しい声が飛んできた。
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