オバケからの告白
【第二章】『オバケの登校』
翌朝学校へ向かうバスの中、
優奈の隣には当然のように蓮がいた。

「何ついて来てんのよ」

「良いだろ別に、お前の家にいても暇なんだよ」

「だからって付いてくる事ないじゃない」

そんな優奈の様子をまわりの人間は怪訝な表情で見ていた。

それに気付き恥ずかしくなった優奈は小さな声で蓮に話しかける。

「どうでも良いけどあたしに話しかけないでよ、
あたし一人でしゃべっていたおかしい人と思われるじゃない」

「一人じゃねえだろ、
俺と一緒に話してるじゃねえか？」

「あんたは他の人には見えていないでしょ、
周りの人たちにはあたしが一人でしゃべってるように見えるの」

「分かったよ、ごちゃごちゃとうるせえ奴だな？」

そんなところへ途中のバス停で乗り込んできた親友の明日香が優奈の下に移動してきたが、
その声はとても沈んでいた。

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