オバケからの告白
「俺も普通にドアを開けて出入りできればいいんですが、
オバケになってしまってからは物をつかんだりすることが出来なくなってしまって」

「良いのよ気にしなくて、
それより暑くない、
何か冷たいものでも飲む?」

「いいえお気になさらず、
それにオバケになってしまった為に何もかも体をすり抜けてしまいます、
グラスも持てないですし飲めたとしても全部すり抜けて床を汚してしまいます、
そもそも俺はオバケなので暑さも感じません」

「そうだったわね、
蓮君がうちに来るといつもジュースとか出してたからつい癖で、
でもオバケって不便よね、
何もかもすり抜けてしまうんだから」

「そんな事ないですよ、
そのおかげでどこにでもすり抜けていけますしね」

そんな時二階から着替えを終えた優奈がおりてきた。

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