俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~


自室に戻り、電気を消してベッドに寝転ぶ。


だけど。



「……どうしよう。全然、眠くない」



きっと、昼間に保健室でたっぷり寝てしまったせいだ。


寝なきゃいけないのに、寝ようと思えば思うほど目が冴えていくのはなんでだろう……。


それに、部屋の中がシンとしているからか、外の雨音がやたらうるさく感じて余計に眠れないよ。



「……はぁ」



寝返りを繰り返しては、ため息がこぼれる。


っていうか、さっきより確実に雨足が強くなってない?


きになってカーテンから外を覗いて見ると。


空からは滝のような雨が降り注いでいた。


しかも、遠く先の空には、ピカッと稲妻が走っているのが見えて。



「……っ!」



私は慌ててカーテンを閉めると、布団の中にもぐりこみ、体を丸める。



「ウソでしょ……」



怖すぎる……。





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