俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
その言葉に、心臓の鼓動はバクバクと早くなる。
大地、それ本当?
本当に、私に会いたいと思ってくれてたの?
大地のそんな言葉を聞いたら、尚更、今の自分の発言に後悔せずにはいられない。
どうして、いつも私はこうなっちゃうかな。
本当は、私だって大地に会いたかったのに。
大地が会いに来てくれる日をずっとずっと待ってたのに。
だから、大地も同じ気持ちでいてくれたことがすごくすごく嬉しいのに……。
「美月は、俺が会いにくるのを待っててくれてるかも、なんて思ってた自分が超ハズカシー」
なんて言いながら、少し悲しげに笑う横顔を見て胸が締め付けられる。
「それでも、俺は、こうやってまた大人になった美月に会えて嬉しいけどね」
「……っ」
そう言って見せる屈託のない無邪気な笑顔が眩しかった。
どこまでもまっすぐで、素直な大地に、心臓の鼓動が加速していく。
私もそんな風に、大地みたいに素直になれたらいいのに……。