俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
眠気なんて全然なかったし、あんなに雷が怖かったはずなのに、抱きしめられたまま寝ちゃうなんて……。
大地の腕の中がよっぽど心地よかったのかな……。
って、そうじゃなくて!
いくらなんでも、彼氏でもない男の子と一晩中同じベッドで寝ちゃうなんて、ありえないっ……。
急に恥ずかしくなって、顔に熱が集まってくる。
「……ん~」
そのとき、仰向けに寝ていた大地が寝返りをうって、顔が私のいる方に!
……ドキッ!!
ちょっ!
顔、くっついちゃいそうなくらい近いってば!
それに、なんなの、その寝顔……。
無防備で、あどけなくて。
母性本能をくすぐられるっていうか。
とにかくもう、可愛いすぎるっ……。
あ~もう!
この状況、心臓に悪すぎだよっ!