俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~


気持ち良さそうに寝ている大地を起こさないように、そっとベッドから抜け、階段を降りてリビングへと向かう。


カーテンを開けると。


「……まぶしっ、」


一気にリビングを明るく照らす太陽の光。


空は、昨晩の雷雨なんてまるでなかったかのように快晴だった。


なんだったんだろう、あの雷雨は。


そのせいで、大地にあんなに恥ずかしいセリフ言っちゃったじゃない……。


“……そばにいて”


「……っ、」


思い出すだけで顔から火が出そうだよ。


だけど、昨晩はよく眠れたおかげか、頭はスッキリとしていて、気分も晴れやかだった。


「さてと、今日も1日頑張りますか……」


気合いを入れて、お弁当作りと朝食作りの同時進行に取りかかることにした。





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