俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~


眩しさのせいか、大地は眉を寄せたけれど、それでもまだ目を開けない。


っていうか、やっぱり大地の寝顔可愛い……。


それでいて、綺麗だし。


起こさなきゃいけないのに、起こしたくないな。


もう少しだけ見てちゃダメ……?


……って、ダメに決まってるよね。


大地、朝練あるって言ってたし、遅刻したら大変。



「……大地?朝だよ、起きて」


私は大地の肩を揺すりながら声をかける。


「……ん、」



大地はゆっくりと目を開けると、私と目があった瞬間、目を丸くした。


< 127 / 355 >

この作品をシェア

pagetop