俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~
眩しさのせいか、大地は眉を寄せたけれど、それでもまだ目を開けない。
っていうか、やっぱり大地の寝顔可愛い……。
それでいて、綺麗だし。
起こさなきゃいけないのに、起こしたくないな。
もう少しだけ見てちゃダメ……?
……って、ダメに決まってるよね。
大地、朝練あるって言ってたし、遅刻したら大変。
「……大地?朝だよ、起きて」
私は大地の肩を揺すりながら声をかける。
「……ん、」
大地はゆっくりと目を開けると、私と目があった瞬間、目を丸くした。