俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~


しばらく、無言のまま飯を食ってると。



「あたしって、どうして嫌われちゃうのかな……」



目線は下に向けながら、暗い表情のままポツリと呟いた愛美ちゃん。



「……急に、どした?」


「……これ、見てくれる?」



愛美ちゃんに渡されたのは、四つ折りにたたんである手紙のようなものだった。



「これ、何?」



手紙から愛美ちゃんへと視線を戻すと、愛美ちゃんは泣きそうな顔をしていた。



「……大地くん、それ読んでみて?」







< 164 / 355 >

この作品をシェア

pagetop