俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~



愛美ちゃんの友達は、タケルのことが好きだったのか。



「だから、尚更、シオンは私がタケくんたちと同じ班になったり、タケくんと仲良くされるのが嫌なんだと思うの……」


「だからって、いくらなんでもこんな手紙……」



シオンちゃんが愛美ちゃんに嫉妬する気持ちもわからなくもないけど、やりすぎだろ。



「ごめんね?こんなこと聞いてもらっちゃって。でも、大地くんとはすごく話しやすくて……」


「……いや、話聞いてあげるくらいしかできなくてごめんな」


「ううん!そんなことないよ!大地くんに聞いてもらえただけで、なんかちょっとだけスッキリしたもん!ほんと、ありがとっ♪」



愛美ちゃんはニコリと笑った。



「でも、みんなには心配かけたくないから、このことはふたりだけの秘密にしてね?」


「もちろん、誰にも言わないよ」


「じゃあ、約束っ」



そう言うと、小指を差し出してきた愛美ちゃん。


俺の小指に指を絡め、指切りをしてきた。
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