俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~


だけど、ほんとなら今すぐにでも返事したいよ。


私も、大地のことが好きだって。


大地に伝えたい……。


愛美のせいで、大地と付き合えないなんて、そんなの嫌だ。


それに。



「ねぇ、ちょっと見て!超カッコいい!」


「ほんとだっ!一緒にいる女の子って彼女かな?」


「イケメンに彼女がいないわけないじゃん」


「だよね。せめて、目の保養しとこ~っと」



あのあと、ファミレスで大地とご飯を食べていたら、となりの席の女子高生二人組から聞こえてきた会話に、焦りをおぼえる。


大地は、誰もが目を惹くほどのルックスをしてるから、女の子からモテるのは当然で。


私が返事を躊躇してる間に、大地の前に素敵な女の子が現れたら……


その子に奪われちゃうかもと思ったら、焦りと恐怖で不安でたまらなくなってくる。


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